赤ちゃんが発症する膀胱炎

赤ちゃんでも膀胱炎になることがある

膀胱炎という病気を聞いたことがある人も多いでしょうが、実は赤ちゃんでも膀胱炎になることはあります。
なぜ赤ちゃんが膀胱炎になるのかというと、主な原因は尿路感染です。

尿路感染というのは、尿道口から膀胱に細菌が移ることで発症する病気のことなのですが、男の子に比べて女の子は尿道口から膀胱までの距離が短くなっています。
そのため、女の子の方が膀胱炎を発症しやすいのです。

赤ちゃんは抵抗力が弱いので、膀胱炎を発症しているのにそのまま放置してしまうと腎臓まで細菌が侵入し、腎盂腎炎になる可能性もあるでしょう。
赤ちゃんはおしめをするのが普通ですが、昔に比べて蒸れにくい素材になっているとは言っても、長時間排出物を放置するわけですから、あまり衛生的ではありません。

おしめを定期的に取り換えるだけではなく、肛門や尿道口を常に清潔な状態にしておくことが、膀胱炎の予防にもなるのです。
赤ちゃん自身で注意することはできないので、親がしっかりと対策を練るようにしましょう。

膀胱炎になったら熱があるか確認する

膀胱炎と聞くと、かなり厄介な病気なのではと思う人もいるでしょう。
もし赤ちゃんが膀胱炎になったら、発熱があるかないかを確認する必要があります。

発熱がない状態ならば、抗菌薬を用いることで早期に改善されるので、それほど心配はいりません。
ただし、抗菌剤はドラッグストアで購入することはできないので、必ず病院に行って診察をしてもらい、処方箋を書いてもらう必要があります。

もし熱を出している場合には、別の病気を併発している場合もありますし、重度の膀胱炎になっている可能性もあるので、すぐに病院へ行って治療を受けなければいけません。
人によっては繰り返し発症するケースもあるので、その場合には医師に膀胱炎の治療をしてもらっても、またすぐに発症することを伝えましょう。

重要なのは、膀胱炎になったら軽いか重いかに関係なく、すぐに医療機関を受診することです。
赤ちゃんの場合には、病気になったらまず小児科に行くのが基本なので、万が一のときにはどこの小児科に行くのかをあらかじめ決めておくとよいでしょう。

小さなクリニックでも信用できて腕のよい医師がいるところなら問題ありませんが、診療時間外に膀胱炎を発症する可能性もあるので、深夜でも受診が可能な大きい病院へ行くことも考えておくべきです。
そうすればいざというときでも安心できますが、赤ちゃんは泣くことしか意思表示ができませんので、親が頻繁に体をチェックしておくことや、定期的に検診を受けておくべきでしょう。