膀胱炎の治療期間はどの程度必要なのか

一般的な急性膀胱炎の場合、治療方法は抗生剤の服用になります。
その期間は約1週間、長くても10日ほどと言われています。
基本的に飲み始めて数日で膀胱炎の症状は治まります。
しかし、なぜその後も抗生剤を飲まなくてはいけないのかと言うと、体内に残っている菌をすべて失くすためです。

症状が収まったからと言って、薬の服用をやめてしまうと、再び膀胱炎の症状に悩まされるようになるのでやめましょう。
病院で処方される薬は、細菌を処分するため血中濃度を作りだすものです。
薬の服用を途中で止めてしまうのは、血中濃度を薄くしてしまうことに繋がります。

膀胱炎の治療期間は比較的短期です。
骨折のように数週間〜数ヶ月などかかるわけではありません。
そのため、治療に集中することで比較的早く完治することも可能です。
ただし、膀胱炎の種類や体質によっては抗生剤を服用していても治りが悪い場合があります。
その際は、もう一度検査のやり直しをして、適切な薬を処方されます。
そうなった場合は漢方薬など一般的な抗菌薬以外が処方される可能性が高いようです。
もし、新たに薬を処方される場合は以前飲んでいた抗生剤で感じた違和感なども一緒に言いましょう。
抗生剤が新しくなるということは、治療期間が延びてしまうということです。
それだけ薬を飲む量も増えるので、胃腸系に異常がないかなど自分の身体を見直すことも大切です。

膀胱炎になった時、通院期間も気になる人がいるかと思います。
最初の通院と、1週間後の通院で終わる人がほとんどです。
経過次第では1ヶ月後に再診をして状況を見るというものもあります。
しかし、膀胱炎による脱水症状や過度な体力の消耗がある場合は1日〜2日おきに点滴治療を行うこともあるようです。

こういったことになるのは、膀胱炎を放置していた人が多い傾向があります。
我慢をすることで膀胱炎が酷くなり、通院日数が増えて、結局費用も高くついてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
そうならないためにも、膀胱炎の症状を自覚したらすぐに専門医の治療を受けることを心がけてください。
治療が終わっても、すぐに再発した場合は身体の中の菌を完全に失くせていなかった場合です。
一時的に菌が大人しくしていたけど、ストレスや疲労などの刺激によって再度活発化してしまいます。
大人は自分の都合だけで治療に専念出来ない場合もありますが、重篤化する前にしっかりと完治して、正しい日常生活を取り戻せるようにしましょう。