膀胱炎の検査内容とは

初めて膀胱炎になった場合、検査内容などに不安を持つ人もいるでしょう。
しかし、不安に思っているような難しい検査はないので、意外と検査が終わった後はあっさりで驚く人もいます。
基本的に膀胱炎の検査は尿検査が一般的です。
病院によっては血液検査も一緒にする場合がありますが、急性膀胱炎の場合は尿検査で分かるので、まずは尿検査だけをする病院が多い傾向にあります。
検査自体は比較的簡単なので、パッと終わります。

尿検査をする場合、出始めの尿よりも途中の尿を取るように言われます。
女性の場合、出始めの尿にはおりものなどが混ざりやすいため、検査の正確さをあげるために途中の尿の方がいいのです。
尿検査で白血球数や細菌が見つかることで膀胱炎の診断が下ります。
しかし、検査はここで終わりではありません。
膀胱炎の原因になる細菌は数多くあるため、どれに感染しているかを調べる必要があるからです。

ここで、どの細菌に感染しているか把握する理由は抗菌薬の種類を決めるためです。
抗菌薬、つまり抗生剤には効果のある細菌が決まっています。
どの細菌に感染しているかを把握することで処方される抗生剤も変わってきます。
処方される抗生剤によって、薬の副作用が出てしまう場合もあるので、不安な人は医師に相談しておくことを忘れないようにしましょう。
特に胃腸系が弱い人は抗生剤の種類によっては大きな副作用に悩まされる場合もあるようです。

薬の服用は基本的に1週間ほどです。
症状が収まり、薬をすべて服用した後は再度尿検査が行われます。
症状が収まっていても、細菌が身体の中に残っているとちょっとした刺激から再発をしてしまうからです。
特に、近年は耐性菌と呼ばれる抗菌薬が効きにくい細菌も増えています。
そのため、細菌が残っていても症状が出ていないから大丈夫なんて考えていると、再び膀胱炎に悩まされることになります。
薬の服用や通院は面倒だったとしても、しっかり最後まで治療することが再発を防ぐ方法だと考えましょう。
膀胱炎の検査は、完治後の尿検査を含めて終了することまでを指します。

膀胱炎の影には、命に関わる重大な病気が潜んでいます。
何度も再発を繰り返す、処方された薬を飲んでいるのに症状が改善されない時には医師に相談して専門的な検査を受けてみた方がいいでしょう。
例え、重篤な病気が潜んでいたとしても早期発見、早期治療によって治る可能性は高いのです。
放置しておくことで危険度はどんどん増していくので注意しましょう。